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「がん=死」ではありません

執筆者の写真: 子育て真っ只中 2児のママ子育て真っ只中 2児のママ

こんにちは。


がんの宣告をされたとき、多くの人が現在の仕事を退職することを考えるといいます。体力的に無理かも、会社に迷惑をかけるかも、と想像をめぐらしてしまうのです。


事実、厚生労働省の調査によると、がんの診断を受けた後、4%の方々が解雇されている、さらに30%の方々が依願退職しているという数字があります。


仕事を辞めるという決断をくだすのは、どうか急がないでください。


仕事を続けることができるのならば、続けられる範囲で、続けたほうがよい、と思います。

がんを宣告されたら、誰しも冷静ではいられなくなります。


自分ではしっかりしているつもりでも、平常心ではいられない。


治るのか、治らないのか、余命は何年か何か月か。そんな思いでいっぱいになります。しかし、これは「がんは死の病」という昔のイメージが根強くある影響も大きい。結核も昔は死の病と言われましたが、明治時代から昭和20年代頃までの話。


がんと言われ、まずどうするか、さあどうしよう、といろいろグルグルと考えがちですが、がんも、今は多くが治る病気。治す病気です。


がんと宣告されても、すぐにいろんな決断をせず、「しばらくの間は大きな決定をしないこと」。少なくとも、せめて1週間かもう少しの間、平常心を取り戻す期間。


早まって退職など決意せず、選択肢のひとつとして念頭におきつつ、職場に申し出るのも少し待って、自分の考え方の変わりぐあいを客観的に観察します。


働き盛り以降の年代に、がんは増えています。


仕事は、その人の生き方、人間の誇りのありように密接に関係しています。ウィズ・がんの生活になったとき、経済的な面はもちろんですが、生きがいという点でも、仕事そのものが精神的な支えになります。



「がん=死」、ではありません。


保険のCMなんかではいまだに、死を感じさせるような、におわせるような演出があるのがなんだか気になるところですが、多くのがんは、仕事を続けられることのほうが多いのです。ウィズ・コロナでも、ウィズ・がんでも、それをむしろきっかけに、自分の生活の質を見直し、生活習慣を改善し、免疫力を高めていくことにいっしょに取り組んで、一日一日を大切に有意義に生きていきましょう。




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