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執筆者の写真子育て真っ只中 2児のママ

がんと運動

こんにちは。


がんの治療方法は、前回テーマにした光免疫療法もそうですが、

日々、ほんとうに日々進歩しています。


そして、がん=死ではない、

がんは治る病気だという認識も広まってきています。


がんで命を落とさない、がんとともに生きる。


がんがあろうとなかろうと、いま自分の体調を、考え方を、

ひいては人生を、よいものにしていく、

そういう生き方ができることが、幸せと呼ぶのだろうと思います。



そのための基本中の基本が、

食事、睡眠、運動といった生活習慣を

よいものにしていくことなのだろうと思います。


そこで今日は「がんと運動」がテーマです。


自分ががん患者になるなんて思いもよらなかったころ、私は、がん患者になったら好きなものも食べられなくなるし、好きなスポーツだってできなくなる、運動どころではないのだろうな、とそう思っていました。


がん細胞に侵された体は、ただ病院のベッドに横たわって治療やケアを受けるだけ、そんなイメージでしたが、今はまったく違います。


活動量を増やすことは、がん患者の治療を支えてくれる大事なファクター。

適度な運動が推奨されています。

では、どんな運動がよいのでしょうか。


国立がんセンターの推奨は、「週に150分間の運動」、

「週に2回は筋トレも取り入れる」などの目安がありますが、

要するに「動かない生活から動く生活に変える」がポイント。


ウォーキング、自転車、ゴルフやスキー。家事だって立派な運動だし、ガーデニングなどの土いじりは免疫を有効に上げるともいわれています。


自分が「これならちょっと楽しいな」と思える運動がおすすめです。自分の体の声に耳を傾けながら、ほどよく続けていきましょう。


神奈川県のKさんは、12年前に乳がんステージ2期の宣告を受けた女性ですが、彼女の運動習慣は「早朝の散歩」。空がほの暗いうちに家を出て、少しずつ明るくなっていく景色を

味わいながら、歩くそうです。公園まで30分。太陽が昇ってくるのを体で感じながら、自分のペースで散歩することは、とってもおすすめ。


体を動かさないと、体力が低下し、疲れやすくなったり気分が落ち込んだりしがちになり、そうやって疲れたり気分が落ち込んだりすると、さらに体を動かさなくなる……。


このスパイラルはがん患者でなくとも心当たりのある方も多いはず。逆に、体を動かして体力が向上すると、疲れにくくなり、気分よくいられるようになり、自分に自信が持てるようになります。


メンタルにも直接影響する適度な運動は、がん患者が意識して取り入れたい習慣です。


身体の活動量は、少ないよりも多いほうが、がんによる死亡率や再発率が低いことも

データが示しているといいます(国立がんセンター『身体活動量とがん再発率』)。


自分にぴったりの運動がみつかるまで、まずは日の出とともに体を動かす「早朝の散歩」、始めてみませんか。



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* 編集後記  *


この早朝の散歩をなさっているKさんは、


毎朝の1時間ほどの散歩で、昇る太陽に向かって、


今日も元気に目が覚めたことに感謝し、


今日も一日笑顔で過ごせますように、という思いをこめて


手を合わせるのだそうです。


そして帰宅したら、陶板浴の上で横になってくつろぐのだとか。


そんなふうに陶板浴を生活のそばに置いて、


一日をスタートさせているお話をうかがうと、


心がスーッと清らかになり、


背筋がシャンと伸びるような思いになります。

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