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がんにまつわる都市伝説

執筆者の写真: 子育て真っ只中 2児のママ子育て真っ只中 2児のママ

こんにちは。


今日のテーマは「がんにまつわる都市伝説」。


例えば、こんなことを聞いたことはありませんか。


「栄養を摂るとがんが大きくなってしまう」


とか、


「高齢者のほうががんの進行が遅い」


とか。


どちらも「がんにまつわる都市伝説」といえるかもしれません。


がん細胞は、増殖するために、「炎症性サイトカイン」という物質を出し、体中から血液を呼び込み、自分が増殖するための栄養にしてしまいます。


がん細胞は、そのように「自律的に」栄養を取り込むので、がん患者である宿主が食べる食事の栄養がよいからといってそのせいでがんが大きくなるということはないのです。


そしてもう一つ、「高齢者のほうががんの進行が遅い」、という説。これも、「加齢とがんの進行速度は無関係」とされています。


例えば、そもそも30歳以下のがんの発生頻度は低いのですが、もし発生した場合そのほとんどが「低分化腺がん」であると言われており、低分化腺がんは進行が速いがんであるということがひとつ。


一方、80歳以上の高齢者の場合、がんが腺管のかたちをとる「高分化腺がん」が多く、高分化腺がんは比較的進行が遅いものであるため、それらのことを乱暴にひっくるめてしまって「高齢者は進行が遅い、若い人のほうが速い」とひとつの説として流れてしまっているようです。


ほかにも、「焦げたものを食べるとがんになる」ということも聞いたことがおありかも知れません。これは都市伝説ではなく、「うそではないがそれだけでなるわけではない」、というくくりになるでしょう。


黒こげの肉などは食べないに越したことはありません。


がん細胞は遺伝子異常により発生しますが、その原因は完全には解明されていません。胃の場合はピロリ菌感染による炎症であるとか、肺の場合タバコによる刺激が、がんの発生に影響しているということは分かっていますが、そのほかにも、食品添加物や焦げた食品のような食べ物、ストレスや生活習慣などなど、いろいろな要因が組み合わさるなどして突然変異を引き起こす、と考えられています。


がんに関する研究は、日進月歩、めざましく進んでいて、医師でも常に勉強が追いつかないほど、と言われます。古すぎる情報にも、ましてや都市伝説のようなものには惑わされることのないようにしたいものです。

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がんへの罹患率をハッキリ上げてしまうモノとして


タバコがあります。タバコには、


・タバコ自体に含まれる物質


・その物質が不完全燃焼によって生じる化合物


の2つがあり、その中に含まれている発がん性物質は


なんと約70種類。


それがタバコを喫うことで直に肺に入り、


血液を通じて全身に運ばれるのだそうです(国立がんセンター「たばことがん もっと詳しく知りたい方へ」より)。


また、「加熱式タバコなら健康に悪くない」というような


説がありますが、これは都市伝説どころかまったくの誤解。


火ではなく電気で加熱している違いだけで、


タバコの葉っぱを加熱し、ニコチンを含むエアロゾルを生成しており、


立派なタバコで、発がん要因。もし、このメルマガを


読んでくださっている方に喫煙者がおられるならば、


紙タバコでも加熱式タバコでも、


「今すぐやめる」が唯一の正しい道かも知れません。

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