今回はオリーブオイルの話です。
オリーブオイル。みなさんお使いでしょうか。
オリーブオイルを選ぶときは、少し高いけれどエクストラバージンオリーブオイルを買うようにしている、という方も少なくないかも知れません。

ずいぶん前にある女優さんがテレビで、「揚げ物にもオリーブオイルを使っている」と発言したそうです。
オリーブオイルは揚げ物に不向き、と言われますが、経済性以外に今のところ「不向き」を裏付ける要素はなく、むしろ一般的な植物油は180度、オリーブオイルは210度と発煙点が高いので、加熱に強く酸化しづらいともいえるようです。
ではオリーブオイルにも、ピュアオイルとエクストラバージンオリーブオイルの違いがあるのをご存知でしょうか。エクストラバージンオリーブオイルのほうが希少性が高く高価、香りが強いので生で使うことが多いです。
ピュアオイルとエクストラバージンオリーブオイル、日本ではオリーブオイルをその2つに分けるのが主流ですよね。
日本で出回っている商品は、日本の基準JAS(日本農林規格)に合わせており、IOC(国際オリーブ協会)に加盟せず、日本はだいぶエクストラの基準が「ゆるい」んだそうです。
このため、世界基準ではエクストラバージンオリーブオイルはと呼べないものも、日本ではそう呼ばれてスーパーの棚に並んでいます。
世界基準ではバージンオリーブオイルだけで4等級に分かれます。高品質の順に、エクストラ、ファイン、オーディナリー、ランパンテ。

そんなオリーブオイルの良しあしを日本で見分けるためには、
最低限、そのボトルが遮光性のビンであることが必要。缶でも良質のものが入っている場合があります。オリーブオイルにとっては太陽光も、蛍光灯の光も劣化を進ませる原因なので透明や色の薄いペットボトルに入れられたものは避けてください。
酸度。輸入品ならacidの表記で0.8%以下とされているか確認したいところ。
低温搾取。非加熱か30度以下の低温で処理されたものかどうか確認できるとさらによいです。
そして気になる価格ですが、1本の木から、多くても10リットルのオリーブオイルしかとれないため、そこからさらに希少なバージンオリーブオイル、さらにそのなかでもエクストラ、となると高めの価格になるのも無理はなく、おおよその目安ですが、高いもので、250gで2500円。もう少し安いものでもよいものがあります。「250g、2500円」が覚えやすくて目安になるかなと思います。
しかし高いですよね。でも、エクストラであればドボドボ使うものではないし、おいしいし体にいいです。
これからの季節、冷奴にポタポタッとたらすと、塩ほんのわずかかなくても最高です。油、と一口に言ってもいろいろなので、用途によって使い分ける楽しさを見出すことができればよいと思います。
「遮光性のあるビンか、缶」。「低温搾取」。そして値段が「安くない」。
この3点がオリーブオイルを選ぶポイントということになりそうです。
最近の研究では、オレオカンタールという抗炎症作用のあるよい物質が、フレッシュなエクストラバージンオリーブオイルから発見されたといいます。「何にでもオリーブオイルを使いたいから、中〜低ランクのものでいいかな」、という選択はNG。激安なのにエクストラバージンオリーブオイルだといいはる商品は、トランス脂肪酸が含まれている可能性すら疑ったほうがよいといえるし、そんなオリーブオイルは決して摂取してはいけない部類です。
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* 編集後記 *
「がん細胞を体から消し去ることを目標とし、自己免疫力をアップさせるために生活習慣を変えた」と話したのは、ラッツ&スター(私は元シャネルズといったほうがピンとくるのですが)の、桑野さん。
ステージ3〜4の大腸がんで、リンパ節ごと手術で切除したのち、抗がん剤治療のあまりの副作用に耐えられず、抗がん剤治療をやめたそうです。
自己免疫力アップのためにはまず、お酒とたばこをやめる。食生活を見直す。適度な運動をする。睡眠をしっかりとる。そして自分の好きなことを楽しみ、よく笑うこと。
まさに、私もそうしたいし、そう心がけているし、皆さんにもそうしていただきたい生き方です。
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