こんにちは。
今日のテーマは、「ツボの王様、合谷(ごうこく)」のお話。
みなさん、そもそもツボって何でしょう。「あの人はツボを押さえた会話ができる人だ」とか、「相手のツボを外すと交渉はうまくいかない」などというように、物ごとの大切な要所を、体のツボに例えたりします。では体の「ツボ」ってそもそも何なのでしょう。
ツボ、=経穴(けいけつ)。
経穴とは、東洋医学の概念で、ウィキペディアによると経穴とは、「身体表面の特定の部位に、指圧、鍼、灸で刺激を与えることで体調の調整、諸症状の緩和を図れるとするもの」
とあります。もともとは中医学に由来しますが、現在ではWHOにおいても治療効果が認められているそうです。
もっとも、WHOもコロナ禍の騒動で権威が地に落ちた、と見る向きもあるでしょうけれど、まあ、西洋医学だけが正しい、という時代はとうに過ぎたということには間違いありません。
みなさんは、日常でツボを刺激する習慣がありますか?指圧や、お灸や鍼を好んで受けたりするほうでしょうか。さて、ツボの王様の話です。
さて、「ツボ」と聞いて真っ先に思い浮かぶツボはどこですか?
もっともメジャーなツボと言ったら、
今回のテーマ、合谷(ごうこく)なのではないでしょうか。
手の甲の、親指と人差し指の骨をたどっていって、交わったあたりにある合谷は、
反対の手で押さえやすく、手元でいつも見える範囲にあるためもあり、
とっても有名ですよね。
この合谷、広く知られているだけでなく、もうキング・オブ・ツボといっても過言ではないくらい、万能のツボとされているようです。
効果を調べてみると、
自律神経の乱れを整え
メンタルを落ち着かせてくれる
頭痛や歯の痛みの緩和
目の疲れの緩和
体の疲れの緩和
ストレスを和らげる
のにも効果的とあります。
ツボは全身に多数分布していますが、
経穴354穴とも361穴ともいわれているツボのなかで、
合谷は最も脳に刺激が伝わりやすい、とも言われているそうです。
さらに、右手の合谷は副腎機能と、左手の合谷は膀胱機能と深いかかわりがあるとも。
副腎機能は、体の内部環境を一定に保つ機能(ホメオスタシス=生体恒常性)を維持するために、とても重要なホルモンを分泌しているところ。
いま特に話題にもなっている副腎疲労については、また次の機会に。合谷の刺激のコツを、知り合いの鍼灸医院の先生に教わってきたのでやってみてください。
右手で、左手の合谷を刺激する場合。
左手のひらを胸にあて、右手のひらをその上に重ねます。
手を重ねたまま胸から離し、
右手を、中指が左の合谷に触れるまで下にずらします。
そして右手の中指で、じわっと刺激。
人差し指側に押すのがコツだそうです。
ツボに入る感覚があればバッチリ。
自分でできる小さなアプローチとして、合谷の刺激を試してみてください。
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* * 編集後記* *
合谷の他にも、
刺激すれば疲れ果てていてもあと12キロ歩けるというひざ下脇にある「三里」、
足くるぶしから指三本分上の「三陰交」はホルモンバランスや冷えとりに効果的、
頭のてっぺんの「百会」は全身の疲れをとってくれると言われます。
また、全身の反射区があるとされる足の裏は、よくカラフルな図を見かけることがあります。でも、足の裏は、家の中でないとなかなか刺激しづらいもの。そこで、外出先でも、靴を脱がなくてもできて、ツボが集中しているのが、「耳」なんだそうです。
耳たぶ、耳の輪、すこし内側…と、たくさんツボが集中しています。
耳を片手で軽くつまんでみたり、ひっぱったり、たたんだりと、手軽にツボを刺激できます。ぜひお試しあれ。
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