今日のテーマは、女性の『更年期』。
数回に分けてお話ししていこうと思います。
このブログではよく、「免疫」と「自律神経」の話をしていますが、これらは体調を左右する大切な3本柱のうちの2つとされています。ではもう一つの柱はなんだと思いますか?
「免疫」、「自律神経」、もうひとつは・・・。
もうひとつは、「ホルモン」。「自律神経」が乱れるような生活習慣をしていると、
「免疫」も低下し、「ホルモンバランス」もくずれるというふうに、自律神経、免疫、ホルモンは手を取りあいながら、バランスを取りあいながら、体の調子を保ってくれている。
逆に言えば、自律神経がうまくスイッチしながら生活できていると、免疫力も保たれて、
ホルモンバランスも安定します。そうありたいし、それが理想です。
しかし、とくに女性にとって女性ホルモン(エストロゲン)は、加齢によって急激に失われるというのが現実です。現実、というとシビアなことのようですが、とても自然なことです。加齢によってエストロゲンの分泌が低下すると、体の不調が起こります。この不調が、更年期障害と呼ばれます。
閉経の平均年齢が50歳。あくまで平均。その前後5年の、だいたい45歳〜55歳くらいの10年間を一般的に「更年期」と呼びますが、更年期の始まりの年齢も、更年期障害という名の不調の種類も内容も程度も、更年期が続く期間も、終わる年齢も、個人差があります。
生理がはじまるのが小学生だったという人もいれば、中学生以降だったという人もいて個人差があったように、個人差があります。
ある婦人科の先生によると、「生理が始まるのが早かった人は閉経するのも早い(一生で女性ホルモンが分泌される量は決まっているから)」とか、「生理が始まるのが早かった人ほど女性ホルモンの分泌が活発だから逆に閉経は遅い」、というのはどちらも俗説で、
すべて個人差。
その婦人科の先生によると(名医の女医さんです)、「プレ更年期」などの言葉がひとり歩きしているためか、30代後半、40代前半の女性が自分の不調……、たとえば生理不順やPMSの今までにないつらさ、メンタルの不調、とれない疲れなどなどに、「私もう更年期かも?」と不安になって婦人科に来る場合も少なくないのだとか。
そしてその多くが、「自律神経のバランスが崩れていること」に起因しているのだそうです。「もう更年期かも」、と思って来院して、エストロゲンの分泌を数値で調べてもらって安心することで、自律神経も整い始め、不調が改善していく患者さんも多いのだといいます。実際、40代前半くらいで少々の女性ホルモンの減少がみられたとしても、ごく当たり前のこと。更年期というにはまだ早い。
そしてそれがその人の更年期の始まりであったとしても、異常でもなければ不安視することでもありません、とその女医さんはおっしゃっていました。
少々早いか遅いか平均的かの違いで、誰もが通る道。ただ、受け入れればよいだけのこと。
自分の更年期はどんな感じで到来するのか、受け入れて、自分の体に興味をもって、
体のサインに耳を傾ければよい、と。
ただ、更年期のような症状にかくれて別の病気がひそんでいる場合もまれにあるので、
まずは一度、婦人科に行くことをおすすめしたいとも言っておられました。
「っていうか、25歳すぎたらかかりつけの婦人科を持っているのが、大人の女性としては、いいことなんじゃない?」と笑顔で言っていましたよ。
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* * 編集後記 *
ホルモンといっても焼肉のホルモンは内臓のことだよね、くらいのイメージで、
いまいちピンときませんよね。
男性ホルモンでいえば、薄毛の男性は男性ホルモンが多いのだから男らしいんだと聞いたことがあるし、女性ホルモンというと叶姉妹のような女性をイメージして、あ、あれは「フェロモン」か、と思ったり。フェロモンとホルモンって、ラテン語とフランス語とかの違いで同じ言葉なんじゃないのかと思って調べたら、フェロモンは、pheromone。動物が体内で生成して体外に分泌して、同種の他の個体に影響を及ぼす生理活性物質のこと。ホルモンは、hormone。生体の内部や外部に起こった情報に対応して体内に置いて特定の器官で合成分泌され血液など体液を通してない内を循環するもの。
ということで、
簡単にいうとほかの人に影響を与えるのがフェロモン、自分の体内の中のことがホルモン、と明確に違いがありました。
違いはあっても、連動していそうです。
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