top of page
  • 執筆者の写真温活大好き

妊活中に最も大切なのは「冷え」対策

 女性に冷え性が多い原因は、筋肉量が少なく、血液を運ぶポンプの力が弱い点にあります。また、生物的に男性に比べて、血管が細いため、血液の流れる量が少なくなりがちです。

本人は、体の末端で冷えを感じやすいのですが、体の深部も「冷え」を起こし、内臓の機能や、神経の働きにも影響が出ていることがあります。


「冷え」が不妊の原因の一つになることは知られていますが、その仕組みは、ホルモンバランスに関係します。


通常、健康な女性には約28日のサイクルで生理が訪れます。

「性周期」とも呼ばれるこのサイクルは、卵巣から分泌される2種類の女性ホルモン、「エストロゲン」と「プロゲステロン」の働きによってコントロールされているのです。


エストロゲンは排卵期に向けて、妊娠しやすい体をつくる役割をしています。

子宮頸管に粘液を分泌して、精子が子宮腔内に入りやすいようにし、子宮内膜をふかふかのベッドに整えて受精卵が着床しやすいように準備をしています。


性周期の5日ごろに脳から「卵胞刺激ホルモン」が分泌されると、卵巣のエストロゲンの分泌量が上昇を始めます。その司令を受けて、卵巣では卵胞を成長させる卵胞刺激ホルモンが上昇を始めます。その分泌量がピークに達すると、脳から「黄体形成ホルモン」が大量に分泌され、卵巣に排卵を起こさせるのです。


プロゲステロンはエストロゲンとは逆の働きをします。

排卵期が終わった子宮内膜をはがしてきれいにし、精子が侵入しにくいように子宮頸管の分泌液を減らし、月経へとつなげていきます。


こうしたホルモンのサイクルが整っていることで、排卵期を中心に妊娠しやすい体が保たれることになります。


では、一連のホルモン分泌をコントロールしているのは、体のどこになるのでしょうか。


それが「自律神経」です。


自律神経は無意識に働く神経で、呼吸、血圧、血流、鼓動、発汗、消化などを、無意識のうちにコントロールする神経です。


自律神経には「交感神経」と「副交感神経」という二つの神経があり、交感神経はアクセル、副交感神経はブレーキのように働きをします。昼間は感神経が優位に、夜になると副交感神経が優位になることで、日中は活動的、夜間はリラックするように、身体をコントロールしています。


交感神経と副交感神経はシーソーのようにバランスをとっているのですが、このバランスが乱れると体にはさまざまな不具合が起きます。日中にだるさや眠気を感じ、集中力が維持できないとか、夜、ぐっすり眠れないという悩みの原因に、自律神経が関与していることは少なくありません。


ホルモンの分泌を担うのも自律神経の大きな役割の一つです。


妊娠しやすい体をつくるには、ホルモンが正しく分泌されていなければなりませんから、自律神経が整っていることがとても重要なことになります。


ところが、最近の女性は、自律神経が乱れやすい状態の人がとても多いのです。そこで、今回は、女性のための自律神経を整える方法をいくつかご紹介したいと思います。


 
  • 朝、目覚めたらコップ一杯の常温の水を飲む

  • 3食を決まった時間に食べる

  • 冷たい飲料を飲みすぎない

  • 樹木の多い場所を散歩する

  • 砂糖(甘いもの)をとりすぎない

  • クーラーの効いている場所では、手首、足首、首元を冷やさない

  • 座りっぱなしの時間を短くする

  • 入浴時、必ず湯船につかる

  • 夕食は布団に入る3時間前までにすませる

  • 就寝前にスマホやパソコンの画面を見ない

  • 就寝時、締め付け感のある服を着ない

  • 最低6時間以上は睡眠をとる


難しいことではありません。日々の生活の中で、少し気をつけるだけで、自律神経のバランスは良い方向に整っていきます。

 

自律神経が整ってくると、体温が自然にアップしてきます。新陳代謝が良くなるので、体内がいつもフレッシュな状態を保てるようになります。逆に自律神経が乱れて体が冷えていると、血行不良で子宮の血行にも影響が及びます。また、ホルモンの分泌が不足するために、生理終わっても、子宮内膜が子宮に残り、子宮内膜症や子宮筋腫を起こし、妊娠しづらい体になってしまうこともあるのです。


不妊の原因は、自律神経の乱れによる「冷え」だけというわけではありませんが、自律神経は本能に近い神経です。ですから、自律神経がより自然な状態で働くことは、人間が本来持っている体の能力を発揮しやすい状態に導くことができます。


仕事が多忙で睡眠時間が短くなっている、バランスの良い食事がとれないといったことは、動物としての本能を抑制する結果になってしまいます。

赤ちゃんが欲しいと思ったら、リラックスして、本能を呼び覚ますような生活をしてみることがおすすめです。


私の患者さんの中には、不妊治療を丸3年続けても妊娠に至らなかったというのに、不妊治療をあきらめて、週末に森林浴をするようになったら、数か月で妊娠した方がいます。

流行のパワースポット巡りをするのもいいかもしれません。





閲覧数:32回0件のコメント

最新記事

すべて表示

気持ちと体、両面からの疲れには

副腎疲労にならないための第一歩として 「カフェインの摂りすぎに注意」というお話をしました。 コーヒーやお茶など、カフェインの多く含まれる飲み物は 1日に3~4杯以下が目安。 さらに付け加えると、夕方5時以降はカフェインを摂らないのが理想。 「玉露を飲んでもよく眠れるから私は大丈夫!」 (※ちなみに高級緑茶の代名詞、玉露はふつうのせん茶の7~8倍ものカフェインが含まれています) という人もいるかもし

唾液を分泌させるには?

前回、唾液はもともと血液で、 身体にとって非常に大切な働きをしてくれている、 というお話をしました。 今日はその唾液を、より分泌させるにはどうしたらいいか。 唾液の働きをおさらいしておきましょう。 「食べ物を飲み込みやすくする」 噛んで唾液と混ざった食べ物は、飲み込み、いわゆる「嚥下(えんげ)」がスムーズになります。 「味を感じやすくする」 舌にある粒々「味蕾(みらい)」。乾いた食べ物は 舌にさわ

唾液はもともと血液⁉

今回のテーマは「唾液はもともと血液⁉」。 秋から冬へ、季節の変わり目、 これからもっと乾燥する季節に突入します。 マスクを着用するのが習慣になって、 気がつくとマスクの下で口呼吸になってしまっていませんか? 口呼吸になると、おのずと口の中が乾き気味になり、 唾液の量が減少します。 実は唾液には、想像を超えた働きが驚くほどあり、 口の中をうるおしながらいろんな活躍をしてくれています。 今日はそんなお

bottom of page