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感情と臓器の関係(後編)

執筆者の写真: 子育て真っ只中 2児のママ子育て真っ只中 2児のママ

昨日は、強く抱いた「感情」がどんなものであるかによって、「臓器」に影響がある、

感情と臓器は紐づいている、という話でした。


今日はこの「感情と臓器」の関係を、もう少し掘り下げてみたいと思います。


昨日は安倍元首相の銃撃事件のことを話題に上げたので、その、日常ではないショッキングなニュースに、私たちが強く抱いた感情として、


「怒り」を覚えた人は、肝臓。


「心配」を抱いた人は、脾臓、膵臓。


「憂うつ」な気分がつのった人は、肺。


「不安、恐怖」を感じた人は、腎臓。


というネガティブな感情がどの臓器を弱らせるのか、という例を挙げました。


ほかにも紐づく感情と臓器の組み合わせがあるのか、喜びや満足…

といったポジティブな感情を強く抱いた場合はそれに紐づく臓器がどうなるのか(よい影響があるのか)、気になりますよね。



感情と臓器の関係は、東洋医学、なかでも「中医学」で説かれています。

中医学では、感情の状態を7つに分け「七情」と呼びます。


「怒」、「喜」、「思」、「憂」、「悲」、「恐」、そして7つめが「驚」。


繰り返しになるところもありますが、紐づく臓器を順番に見ていくと、


「怒」は肝臓、「喜」は心臓。

「思」は心配と同グループで、脾臓や膵臓。

「悲」や憂うつなど気持ちが沈み過ぎてしまう場合は、肺。

「恐」や「驚」は腎臓。


どの感情も、適度であればよいのですが、度を超してその感情を強く抱く、あるいは長い間、同じ感情を強く抱いていると、よくない影響が出やすいのだそう。


適度なら、ネガティブな「怒り」の感情であっても、奮起してやる気につなげるというようなプラスの働きになることもあるし、過度になると、ポジティブな感情の「喜」だとしても、集中力の欠如、思考力の低下にもつながるそうです。


そこで、自分自身や周りの人をちょっと振り返ってみると、怒りっぽい人は肝臓を悪くしていたり、気分がふさぎがちの人は肺に不安を持っていたり……ということもあるかも。


おなじことがあっても、抱く感情は人それぞれ、性格でもあり個性でもありますが、

強く抱きすぎたり、長くその気持ちに浸りすぎたりすると、体によくない影響がおよぶということは覚えておくといいかもしれません。


同じニュースばかり気になって入れ込み過ぎてしまっているなあ、とかイヤな出来事、ストレスになるようなことばかりにあたまがいっぱいになっているなあ、というようなとき「感情が過度になっている」ことに気づくことができれば、いったん情報を取り入れるのをやめる、受け流す、切り替える、別のほうに自分の意識を向ける。


アンガーマネジメントという流行のメソッドもありますが、腹が立ったらこうしよう…というセオリーで怒りを抑えようとするよりも、「自分の肝臓によくないからこれ以上怒り続けるのはやめよう」のほうが、有効かも知れないですね。



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* * 編集後記* * 


そろそろマスク生活も終わりかな……と期待していたら、コロナの感染者数が激増しているようです。


蒸し暑い夏にマスク、は酸素不足。熱中症のリスクもあがります。密でない、空気のよいところではマスクを外して深呼吸。深呼吸は、いいことづくめ。


脳の神経細胞に酸素を届けてくれる、副交感神経が刺激されて自律神経が整う、セロトニンが作られやすくなる、肺胞を膨らませて機能を活性化する、血管拡張物質が分泌されて血圧が抑えられる、緊張が解ける、姿勢だってよくなります。深呼吸のコツは、まず吐く。


口からフ────ッと肺の中の今ある空気を吐き切る。


次に鼻からス─────と細く長く吸います。


このとき、口から吸ってしまうとほこりやウイルスがダイレクトに肺に届いてしまいやすいので、「吸うのは鼻から」が大切です。

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