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  • 執筆者の写真子育て真っ只中 2児のママ

新陳代謝をうながそう!(その2)

同じ年齢の人のなかでも、コロナ禍でも、たとえ同様の持病をもっていても、若々しく見える人がいます。それは、「新陳代謝がよくできている」ことに起因するというお話を昨日しましたが、今日はその続きです。


新陳代謝がよくできているというのは、古い細胞と新しい細胞がうまく入れ替わっている、ということで、そのためには自分で何ができるかというと、「今の生活習慣を、新陳代謝がよりよくできるようなものに変える」ことができます。



新陳代謝の「代謝」とは入れ替わるという意味ですが、細胞が入れ替わるには、「栄養を摂取」し、「エネルギーを消費」することが必要です。


そして代謝には「基礎代謝」と「活動代謝」、および「食事誘発性熱産生」の3つが挙げられます。基礎代謝は、何もしなくても消費するエネルギーのこと。体を動かさずにただじっとしていても、心臓をはじめあらゆる臓器や筋肉、脳も動いており、それに使うエネルギーが「基礎代謝」。基礎代謝は一日に消費されるエネルギーの60%を占めるといいますから、老化によって自然と下がっていく基礎代謝ですが、基礎代謝だって、習慣づけ次第であげることができます。ちなみにですが、基礎代謝でいちばんエネルギーを使うのは肝臓。


次に脳、筋肉、腎臓、心臓の順だそうです。


肝臓って、沈黙の臓器と言われ、SOSに気づきにくい臓器の代表格。


黙々といちばんエネルギー消費して活動しているんですね。2番目に脳、というのも意外です。そして心臓は5位なのに、生まれてからずっと延々と、こつこつと休まず動いてくれています。



次に、「活動代謝」生活活動代謝ともいわれ、体を動かすことで消費されるエネルギーのこと。1日のエネルギー総量の30%を占めます。これはいわゆる「運動」によるものと、家事など日常生活活動によるものがあります。


体を動かす量・時間、頻度、強さによるので、これこそ個人差がある代謝ですし、自分で変えていきやすい、調節できる代謝です。座ったままでいる時間を減らし、立ち上がる、その辺の片づけをする、散歩する。寝る前と起きたときにストレッチする、歯磨きしながら腰を回す……など、自分の習慣に組み込むのがおススメです。


ウィズコロナでも、ウィズ持病でも、ウィズ老化でも、自分にとってちょうどよい、少し上向きの、活動代謝を目指したいですね。


三番目の食事誘発性熱産生。これは、食事をしたあと、ただじっと安静にしていても代謝量が上がることをいいます。食べた後に体があたたかくなる感覚がある方もいらっしゃるかと思いますが、それはこの熱産生によるもの。


食事するだけなのに意外と多くて、総エネルギー量の10%を占めます。運動不足や老化によって筋肉が衰えると、同じだけ食べてもこの熱も少なくなります。


ほどよいトレーニングを行って筋肉が増えると、熱産生はあがります。また、よく噛まずに飲み込むような食事を習慣にしていると、熱産生は低くなります。「よく噛んで食べなさい」には、胃の負担を減らすことのほかにも、こんな理由があるんですね。



ここまで見てくると、細胞の入れ替わりをうながす代謝は、習慣が大切ということが分かります。そして習慣は、なにしろ「自分で変えていく」ことができます。


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* * 編集後記 * * 


陶板浴セミナーで、私は「炭水化物はそんなに食べません」とお話ししていますが、

今や、体調を整えるのに重要なのは「カロリー」よりも「糖質」だとされています。


糖質、というのは甘いものだけではなく、炭水化物も含まれます。(とくに精製された小麦、精製された砂糖は避けられる傾向にあるようです)


しかし糖質はエネルギーのもとであり、糖質が足りないと活動する力が湧かず、

体のバランスも崩すので完全に抜くような極端なことはしないほうがいいです。


ビジネスパーソンの場合なら、「○○丼と麺類セット」などの炭水化物2種類のランチを避けるとか、白く精製された小麦と砂糖はできるだけ避けるなど、具体的なマイルールをつくるといいですね。私の具体的なマイルールは、「炭水化物少なめにして食事は腹7〜8分目」。これが最初のころは物足りない気がして、続くかなあと思っていましたが、習慣になるのも意外と早く、それで十分、満足できるようになります。

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