周りの人にたずねてみました。
50代男性Aさん:「弱設定で3時間キープ。寝苦しくて目が覚めたらまたつける。目が覚めなければ朝までそのまま」
40代女性Bさん:「じかに送風を浴びないように、寝室のドアを開けて、リビングのエアコンを一日中自動運転」
60代女性Cさん:「ふとんから離れた位置に、扇風機をランダムな首振りにしてつける。氷まくらにタオルを巻いて使用」
などなど、ご自分に、ご家庭それぞれいろいろと工夫されていますね。
もちろん、エアコンを上手に設定して寝ることも重要なのですが、寝苦しい夏に、より質のよい睡眠を得るために、泥のように深く寝るために、重要なステップのひとつがあります。
それは、「脳の温度を下げること」。
昼間、誰の脳も、ものすごく活発に働いています。
考えることが仕事の学者さんのような方も、そんなにモノを考えないよ、という人も、起きて活動しているだけで脳はフル回転しています。活動しているとき、交感神経優位の状態にあり、脳の温度は上がった状態が続いています。
それを、夕方になるにつれクールダウンさせるのが理想。
つまり、脳の温度を徐々に下げていってあげたいわけです。
脳の温度が高まっている状態では、あれこれ考えたり悩んだりがおさまらず、脳の活動がおさまらず、休息に向かいづらく、眠りに入っていきづらい。脳の活動をゆるやかにし、脳の温度を「下げていく」ためには、なんと、末梢神経を「温める」ことが有効なのだそうです。
手足が冷えていると、脳の熱が上手に解放されない。手足が温まると、脳の温度が下がってくれる。不思議な理屈ですが、事実です。手足が冷えていると、脳の熱が解放されない。
では、手足を温めるにはどうするのが効果的なのかというと、熱いお風呂に入るのはNG。熱いお風呂は「交感神経」を優位にさせてしまいます。お風呂から出たときに汗をかいてしまうのは寝る前のお風呂としては熱すぎです。
仕事に行く前の朝の熱いシャワーはよいのですが、はシャワーもぬるめがベターです。
手足といった末梢神経を温めるのに、陶板浴はなにより有効な手段です。
ゆっくりと「副交感神経」優位で、あたたかい血液を末端まで届けることができるからです。
前述のBさんは、エアコンで空調は快適に保ちながら、寝る前の陶板浴は「夏こそ」欠かせないといいます。頭は温めないように枕をおいて、陶板浴を低めの温度設定で30分のタイマーにして、上に専用マットを敷いて、足首をゆっくりとグルグル回していると、そのまま深い眠りに落ち、気づいたら朝。
まさに「泥のように」深く眠れることが増えたのだとか。眠れることは体力があることだとも言います。よく生きることはよく眠ることだという精神科医の先生もいます。
この夏は、「泥のように眠るために」、何かできることをやってみてはいかがでしょうか。
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* * 編集後記 * *
みなさんは中学で何部でしたか?
いまの年齢が何歳であれ、多感な思春期のころ、多かれ少なかれ数年間入っていた部活動というのは、今は遠ざかっていても、ふと懐かしく時折思い出すものですよね。
先日……、といっても桜の時期、新宿御苑に入場制限があったときでしたが時間待ちのあいだ街を散歩していたら、「卓球サロン。おひとりでも卓球できます」という看板をみつけました。卓球がひとりでもできるというのはどういうシステムだろうとちょっとだけ中の人に聞いてみました。そうしたら、最新鋭の卓球マシンがあって、いろんなサーブを出してくれて、打ち返すことができる。なるほど。
それと、卓球サロンのスタッフが、1時間千円以下程度でラリーの相手もしてくれるんだそうです。卓球って、少々でも経験者にとっては、非・経験者とやるピンポンは実はとても物足りないもの。ひとりでできる卓球サロン、コロナ禍で見つけた偶然の産物ですが、近々、何十年ぶりかでラケットを握ってみたいと思っています。
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