こんにちは。
今日は、東洋医学における食の話。
東洋医学には、免疫力をアップさせる知恵がつまっています。医食同源とする東洋医学では、すべての食材を「陰」と「陽」にわけて考えます。まあ、そもそも陰陽の考え方じたいが、「宇宙の万物はすべて陰と陽の二つのエネルギーで構成されている」という考え方なので、どんな食材も、陰~中庸~陽のどこかに位置します。 食材を、大きく分けると、
夏が旬の食材は、「陰」。陰の食材は体を冷やす。
冬が旬の食材は、「陽」。陽の食材は体をあたためる。
そう覚えてください。また、もう一つ目安があります。
温かい地域でとれる食材は「陰」。
寒い地域でとれる食材は「陽」。
陰の食材は例をあげますと、くだもの、ナッツ類、じゃがいも、海苔、油、豆腐など。
陽の食材は例えば、魚介類、塩、しょうゆ、みそ、カボチャ、マグロ、エビなど。
きっぱり陰陽のどちらかに分かれるというよりも、陰~中庸~陽に分布するイメージです。
免疫力を今より少しでもアップさせていきたいとき、体をあたためることが非常に有効だということは、みなさんもうご存知かと思います。
では、免疫力アップには、陰の食材を避け、陽の食材だけを食べていればよい、ということなのでしょうか。
答えはNOです。
陽の食材ばかりを食べるのでは、そもそも栄養がかたよってしまいます。陰陽説的に言っても、陰陽は相反しながらも両方ないと成り立たず、おたがいに補いあうエネルギーなので、陰陽の両方をとるのが理想。
では陰の食材をとるときどうすればいいかというと煮る、ゆでる、蒸すなどして温かいうちに食べる。あるいは、お酢やこしょう、しょうが、にんにくなどと一緒に調理する。
そういった方法があります。
トマトや茄子、ピーマンにきゅうり、かぼちゃやオクラ、ゴーヤなど、夏野菜のおいしい季節です。年中並んでいる野菜でも、旬の時期はおいしさが全然違います。冷たい生野菜のサラダはおいしいのですが、内臓にも負担をかけがち。
夏野菜は体を冷やす陰の食材であることが多いので、レンジでチンして温野菜に。
ハーブとお酢でマリネ、あるいは魚焼きグリルでじっくりグリルするのもよい方法です。
塩分ごくひかえめにつくる夏野菜スープも、滋味のある冬の根菜スープとひと味違う、さっぱりとした味わいでおすすめです。陰陽の食材をバランスよく摂って、免疫力アップに直結させましょう。
* 編集後記 *
がん患者の場合、自分が水分不足であることに気づきづらい、
というデータがあると聞きました。
のどが渇いた、と認識してから何かを飲むのではなく、
運びやすいポットや水筒を身近において、
ちょこちょこと水分補給するようにしたらよいと思います。
私自身はカテキンの多い緑茶(深蒸し茶)なんかをよく飲みます。
睡眠をさまたげないように、5時以降くらいからは
カフェインの入っていないお茶を飲むようにしています。
良いとされているお茶の類はたくさんありますが、
みなさんのお気に入りは何茶か、ぜひ聞かせてください。
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